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Nancie R, Finnie(梶浦一郎・他訳):脳性麻痺児の家庭療育(Handling the young cerebral palsied child at home)
山形 恵子
1
1東京女子医大
pp.587
発行日 1976年7月10日
Published Date 1976/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103596
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脳性麻痺の療育は,障害児,親,また協力する専門職員,ボランテアーにとっても気の遠くなるような長期間を要する.
病気に気付いた時,あるいは異常に気付いた時,親の混乱と不安は大きい.病院で診断され,専門療育コースを紹介されても,親の不安は消えない.外来診察や訓練指導などで専門用語が乱れ飛び,親に対する指示がたくさんだされ,建常児の育児では気付かなかった日々の動作や介助に制限や繰り返し行う事など命令される.親でなくても育児に対する自信は消失し,全て専門家に依存したくなる.しかし賢明な親達は,自分の目で疑問を解こうと試みる.親の疑問に対する障害児育児書が,本書である.
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