インタビュー
英国理学療法士Nancie R. Finnie女史に聞く
今川 忠男
Nancie R. Finnie
pp.704-709
発行日 1982年10月15日
Published Date 1982/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102718
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「脳性まひ児の家庭療育」の執筆者・英国のNancie R. Finnie女史の名はおそらく読者のなかで知らない方はおられまい.(小野啓郎訳,医歯薬出版,初版1970).
このフイニー女史が,今年の2月初めから約3週間,同国の作業療法士アン・ジョセフォビッツ女史と,日本肢体不自由児協会主催の「脳性麻痺児の早期療育」講習会の講師として来日された.
全国からこの講習会に対する申し込み希望者が多く,一応125名(内訳:MD17人,PT38人,OT11人,NS19人,ST3人,他(保母,指導員など)37人)に制限されて行われた.編集室でこのインタビューの取材で何回か講習会を聴講させていただいたが,講師,聴講者ともに熱気に満ちた,楽しいそして充実した講習会であった.
社会保障が発達し各社会資源が横に密接に機能しあい,理学療法士,作業療法士にとって非常に広がりをもった活動が要求され,また保障されている英国の現状をフイニー女史とジョセフォビッツ女史から伺うにつけ,大層うらやましく思ったのは,私ばかりではなく,講習会に参加した聴講者の方々もそう思われたにちがいない.
そこで,フイニー女史らが主張する治療哲学の精神は,我が国においても,大きな共感を生み,ひきつがれることと思い,ここにフイニー氏のお話を掲載させていただいた.
インタビュー・翻訳は,今川忠男氏に御苦労願った.またインタビューに際し陰ながら御支援いただいた,小池文英・児玉和夫両氏(心身障害児総合医療療育センター)に深く感謝する次第である.
(編集室)
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.