胸部外科医の散歩道
Young at Heart
椎谷 紀彦
1
1函館医療センター/浜松医科大学
pp.1030
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu77_1030
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- 文献概要
このたび,15年間奉職した浜松医科大学を,定年前に任期満了にて退職するという選択をしました.在職中お世話になった全ての方々に改めて御礼申し上げます.現在は故郷の函館市にある国立病院機構函館医療センターに職をいただいております.このたび,本欄への執筆依頼をいただきましたのも,このような背景からと思います.若い頃から老害にだけはならないようにと思っておりましたので,私の才覚に鑑みると,ちょうど良い時期かと思っています.もちろん,私自身は今も若い(つもり)ので,年齢が低い頃から,と言い換えた方が適切かもしれません.つい数日前,Carlos Mestres先生(大北裕先生とご年齢も一緒で,まだまだ現役の外科医です)とお話しした際,「老いるというのは,老人が心の中に入ってくることだ」とおっしゃっていました.その時は(英語なので)ピンときませんでしたが,今,拙文を書いていると,言い得て妙かなと思っています.私の心の中には,まだ少年が住んでいます.
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