Japanese
English
特集 脊髄損傷のリハビリテーション
脊髄損傷における合併症
Complications Following Spinal Cord Injuries.
新宮 彦助
1
Hikosuke Shingu
1
1山陰労災病院
1Sanin Rosai Hospital.
キーワード:
脊髄損傷
,
合併症
Keyword:
脊髄損傷
,
合併症
pp.351-357
発行日 1976年5月10日
Published Date 1976/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103542
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脊髄損傷に伴う合併症は数多く,かつそのためにリハビリテーションがしばしば遅延し,また,社会復帰したものの,そのために病院へ再入院を余儀なくされる症例もあり,これら合併症はリハビリテーションのどの段階においても,患者自身はもちろんすべての医療人が注意してゆかねばならない問題が多く含まれている.
受傷時の併合損傷,急性期の呼吸障害,本人のもつ精神的,心理的因子など,リハビリテーションを進行させてゆくのに最も根本的問題であるが,これは尿路管理の問題と共に他の専門医に論述をお願いし,ここでは1)静脈血栓と肺塞栓,2)骨萎縮と麻痺肢骨折,3)異所化骨と関節拘縮,4)血管運動・体温調節障害,5)褥創,6)痙縮,7)疼痛,について述べてみたい.
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