巻頭言
リハビリテーションの心
児玉 俊夫
1
1岡山大学整形外科
pp.343-344
発行日 1976年5月10日
Published Date 1976/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103540
- 有料閲覧
- 文献概要
岡山県では現在吉備高原都市という新しい都市造りが進められている.岡山県のほぼ中央の標高200~300mの台地で,岡山県の全面積の10分の1に当る6万ヘクタールという膨大な土地で,現在まで水が不足していたため開発されずに残っていた.そこにダムを造って都市にする.都市は7つの部門に分かれるが,その中の保健福祉大学を中核にした学園都市,リハビリテーション部門には病院,施設,福祉工場,同農場も含んでいる.私はそのリハビリテーション関係の委員会の世話を依頼され,約1年間にわたり諸種調査と何回かの会合を持った.
その際に感じたことは,戦後日本ではリハビリテーションの技術面の導入はかなり進んだが,その根底にあるリハビリテーションの理解が国民一般のみでなく,さらにリハビリテーション関係者でも十分でないということである.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.