Japanese
English
特集 評価Ⅰ
関節可動域の評価―測定上の2,3の問題:とくに股関節を中心として
Evaluation of Range of Motion Problems on Measurement, Especially in Hip Joints.
長田 松義
1
,
中屋 久長
1
Matsuyoshi Nagata
1
,
Hisanaga Nakaya
1
1高知リハビリテーション学院
1Kochi Rehabilitation Institute College of Physical Therapy.
キーワード:
関節可動域
,
評価
,
計測法
,
誤差
Keyword:
関節可動域
,
評価
,
計測法
,
誤差
pp.629-642
発行日 1975年8月10日
Published Date 1975/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103382
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はじめに
四肢の運動でもっとも重要な因子は,Robinsonによると“出しうる力と運動の範囲”で,Salterはこれに筋収縮のcoordination(協調性)の重要さをつけ加えた.Knappは筋・骨格系の機能は次の5つの因子により決定されると述べている.すなわち,①関節可動域,②筋力,③協調性あるいは熟練度,④耐久性,⑤感覚である.文献的に筋力とともに関節可動域range of motion(ROM)の測定と表示に対する研究進歩の契機となったのは,第一次大戦と20世紀初めのアメリカにおけるポリオ流行後の多数の整形外科症例によるといわれる.その後,種々の測定と表示法に対する提唱,または種々の測定と表示法を用いた報告は枚挙にいとまないが,現在に至っても世界統一をみない.
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