Japanese
English
特集 評価Ⅰ
徒手筋力テストの諸問題
Various Problems inl Manual Muscle Test.
渡辺 英夫
1
Hideo Watanabe
1
1熊本大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Kumamoto University Medical School.
キーワード:
徒手筋力テスト
,
評価
,
正確性
,
段階づけ
,
代償運動
Keyword:
徒手筋力テスト
,
評価
,
正確性
,
段階づけ
,
代償運動
pp.619-627
発行日 1975年8月10日
Published Date 1975/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103381
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はじめに
筋力テストは神経・筋疾患の診断,鑑別,治療効果の判定,装具や手術療法の必要性の判断,疾患の予後決定などに非常に有用な情報が得られる大切な検査法の1つである.したがってこのテスト法の正確性,信頼性はわれわれ医師にとってはもちろん,理学療法士(以下PTと略す)や作業療法士にとって重要な問題であろう.
現在国内・国外を問わず一般に用いられているのは徒手による筋力テスト(Manual Muscle Test,以下MMTと略す)法であるが,この方法には問題点はないであろうか.MMTにもその手技や段階づけ(grading)にいろいろのやり方があるが,筋力を正しく表わしているだろうか.このMMTは誰にでもやれるような一般性があるだろうか.テストが不正確になる要因が多過ぎはしないか.もしこのような諸問題があるのなら,その解決策はあるのだろうか.
これらの種々の疑問について検討することは大切なことである.
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