Japanese
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特集 筋ジストロフィー症のリハビリテーション
先天性筋ジストロフィー症(福山型)のリハビリテーション―50例についての臨床的分析
Rehabilitation of the Children with congenital Muscular Dystrophy (Fukuyama Type).
上田 敏
1
,
江藤 文夫
1
,
菊地 延子
1
Satoshi Ueda
1
,
Fumio Eto
1
,
Nobuko Kikuchi
1
1東大病院リハビリテーション部
1Central Rehabilitation Service, University of Tokyo Hospital.
キーワード:
先天性筋ジストロフィー症
,
運動機能の予測
Keyword:
先天性筋ジストロフィー症
,
運動機能の予測
pp.51-64
発行日 1975年1月10日
Published Date 1975/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103255
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はじめに
先天性筋ジストロフィー症(福山型)(congenital muscular dystrophy―Fukuyama)はジストロフィー性疾患(筋原性筋萎縮症)の中での新しい疾患単位として近年注目を集めつつあり,小児のリハビリテーションの上でも重要な問題となっている.特に本疾患がわが国ではかなり多数存在すると考えられるのに,外国の報告に乏しい(“先天性筋ジストロフィー症”の名で報告されたもの自体が少なく,その大部分は福山型とは異った病像を呈している)点は,本症がわが国特有の疾患であるかどうかについて疾患の本態そのものとも関連した興味を呼ぶとともに,リハビリテーションについても,参考とすべき外国の報告はなく,わが国の関係者の努力によって,有効なリハビリテーション・プログラムを,いわばゼロから作っていかなければならないという点で,困難な,しかしそれだけに意義深い課題を提示しているものといえよう.
編集室註:本論文は,2巻10号(1974年10月)の特集「筋ジストロフィー症のリハビリテーション」で掲載される予定でしたが,著者病気のため本号掲載になりました.
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