Japanese
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特集 切断と義肢
岡山県下の切断者の疫学的考察
An epidemiological consideration of amputees in Okayama Prefecture.
明石 謙
1
,
武智 秀夫
2
Ken Akashi
1
,
Hideo Takechi
2
1岡山大学医学部付属病院中央物療部
2岡山大学医学部整形外科
1Department of Rehabilitation, Okayama University, Medical School.
2Department of Orthopedic Surgery, Okayama University, Medical School.
キーワード:
切断
,
疫学
Keyword:
切断
,
疫学
pp.1059-1064
発行日 1973年11月10日
Published Date 1973/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103044
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【抄録】 岡山県は人口約172万の比較的交通の便利がよい地域である.われわれは過去6年間に岡山県身体障害者更生相談所に来所した指の切除を除く切断者1085名,1145肢について疫学的考察を加えた.岡山県では身障法と児童福祉法により義肢の支給を受けるものはほとんど更生相談所に来所して判定をうけるようになっており,岡山県下の切断者の約85%以上はこの中に含まれているものと思われる.結果:この報告には指の切断者が含まれていないことは前に述べた.男女比は4:1で男に多く,年齢では41~50歳にもっとも多い.部位は下腿がもっとも多く434肢で38%をしめ,大腿,前腕,上腕の順に少なくなっている.切断年度のグラフでは昭和16~25年,36~40年と2つのピークがあり,前者のピークは,戦傷,感染,鉄道事故であるのに対し,後者は交通事故,循環障害,腫瘍,労災事故により作られており,とくに循環障害の増大は注目すべきである.
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