巻頭言
リハビリテーションの体系化を
飯田 進
1
1子どもたちの未来をひらく父母の会
pp.1057-1058
発行日 1973年11月10日
Published Date 1973/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103043
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アルト・ハイデルベルヒで有名な西独のハイデルベルヒ市郊外に,巨大なリハビリテーションセンターがある.専門家に対しては説明の必要はないと思われるが,今日までの設備投資額が1千億円に達する,文字通り世界に冠たる超近代的な総合リハビリ施設なのである.
そこでは職業教育学校を併設すると共に,最新の電算機,工作機械,ラジオ,テレビ機器,語学教育設備等々を設置して,要するに現代科学技術の最高水準をゆく職業訓練を中心に,あらゆるリハビリ機能を備えているといってよい.第一次,第二次両世界大戦を契機とするリハビリテーション医学に関する研究と社会的評価の高まり,200万人以上に達する外国人労働者の移入に見受けられるような深刻かつ慢性的な労働力の不足などの諸事情を割引きするとしても,なおかつそれは注目に価するといわねばならないだろう.
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