Japanese
English
特集 障害者ための街づくり
障害者によりよい生活環境を
Better environment for the disabled.
野村 歓
1
Kan Nomura
1
1日本大学理工学部建築学科
1Nihon University Faculty of Science and Technology, Department of Architecture.
キーワード:
生活圏
,
生活環境整備
,
国際シンボルマーク
,
建築基準
Keyword:
生活圏
,
生活環境整備
,
国際シンボルマーク
,
建築基準
pp.971-976
発行日 1973年10月10日
Published Date 1973/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103024
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【抄録】最近,障害者のための町づくり運動が盛んになり,施策の面でも「身体障害者福祉モデル都市」として予算が認められている.これらの動向に対して,原点に戻って改めて,障害者の生活環境はどうあるべきかを直視してみたいと思う.本来,障害者の生活環境は,建常者のそれと何ら異なってはいけない.なぜならば同じ社会の構成人員の一人として当然の祉会的権利を有しているからである.しかし,ここに示した2つの調査例から判るように障害者が自由に行動できる生活環境になっていない.その原因は,目的地に到達するまでの問題,建物自体の持つ問題,障害者に対する健常者の埋解不足,障害者自身の持つ問題に分類されよう.これらの諸問題について考察することによってこれからの運動展開に役立たせたい.また,今後の課題として,障害者のための建築基準を早急に創案せねばならぬと考える.
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