Japanese
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特集 対麻痺のリハビリテーションⅢ
脊髄性対麻痺者の職業問題―地域実態調査とモデルコミュニティー
The vocational problems of paraplegia: field work data & model community of paraplegic patients.
今田 拓
1,2
Hiraku Imada
1,2
1宮城県拓杏園
2宮城県身体障害者更生相談所
1Director of Miyagi Prefectural Takkyo-en (Institute for rehabilitation of Handicapped adults)
2Director in charge of The United Social Welfare-Center for Rehabilitation of Miyagi Prefecture.
キーワード:
対麻痺
,
地域調査
,
車椅子住宅
,
コミュニティー
,
賃金
Keyword:
対麻痺
,
地域調査
,
車椅子住宅
,
コミュニティー
,
賃金
pp.796-804
発行日 1973年8月10日
Published Date 1973/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102988
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【抄録】対麻痺者が杜会復帰するための条件として欠けてならないものは身体的,住宅,職業,社会問題に対する特殊な配慮である.
これらの条件に対して宮城県をひとつの地域社会として把え,身体障害者更生相談所に把握されている在宅対麻痺者に対し市町村保健による訪問調査を依頼,就労者と非就労者の実態を分析した.身体的条件としては障害脊髄の部位,年齢,ADLは大きく影響している.自動車運転可能者は有利であるが絶対的条件ではない.障害前の職業もある程度影響する.就労者の賃金は平均4万円で技術職が有利である.
宮城県が建設した車椅子住宅と作業場,そこに完全自立経営されつつある有限会社杏友精器の発展の経過と,その背後にある上記4条件の克服現場記録を紹介する.授産施設形態でない独立会杜としての社会復帰のパターンとしての意味も小さくないと思う.
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