特集 褥創のケア—戻るべき看護の原点
治癒困難な脊髄損傷患者の褥創へのケア
秋元 美知子
1
,
佐野 千恵子
1
,
塚田 セイ子
1
,
篠原 信子
1
1国立療養所村山病院脊髄損傷病棟
pp.1255-1259
発行日 1984年11月1日
Published Date 1984/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920924
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はじめに
脊髄損傷患者を看護する上で褥創予防の重要性は広く認識されてきており,安静を守るあまり褥創を作ることは今では少なくなっている.
急性期の患者はベッド上で仰臥位の姿勢で絶対安静が続くが,褥創の出来る条件,部位等は予想できるため,予防の手段もとりやすい.当病棟でも急性期の患者に褥創を作ることはほとんどない.回復期は患者個々に活動が異なってくるため,予想しきれない場合があり,褥創を作ってしまう.しかしその多くは何らかの方法で短期間に治癒が可能である.
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