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特集 褥創
脊髄損傷者の褥創に対する医学的管理
Care and Management of Decbitus Ulcers in Spinal Cord Injury
南 久雄
1
Hisao MINAMI
1
1兵庫県リハビリテーションセンター
1Hyogo Rehabilitation Center.
pp.581-587
発行日 1983年9月15日
Published Date 1983/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102918
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はじめに
褥創は,床ずれとも言われ一般には臥床している患者で一人で寝返りのできない場合に多く発生している.脊髄損傷者においては、急性期のベッド上安静時から,慢性期に入り車椅子,装具装着時期になっても,褥創発生の危険性をもっている.褥創は,数時間から1日という短時間で発生する.しかし治療には,数カ月という長期間を要し,脊髄損傷のリハビリテーションを行う上で大きな阻害因子の一つとなっている.そのため褥創に対する最善策は,発生の予防であると言っても過言ではなく,予防ならびに治療を行っていく上で医師,看護婦,PT,OTが一体となったチームアプローチが必要と考えている.
当センターにおいて,昭和45年から昭和57年までの間に232例の褥創の手術的治療を行って来た経験により,慢性期以降の脊髄損傷者の褥創の医学的管理について述べる.
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