Japanese
English
特集 片麻痺の随伴障害
痙性片麻痺の筋緊張亢進状態―筋硬度の評価
Hypertonus in spastic hemiplegia: the evaluation of muscle hardness.
関 勝
1
,
木村 彰男
2
Masaru Seki
1
,
Akio Kimura
2
1静岡市立静岡病院リハビリテーション科
2慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
1Department of Rehabilitation Medicine, Shizuoka City Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Keio University Tsukigase Rehabilitation Center
キーワード:
痙性
,
片麻痺
,
筋緊張
,
評価
,
筋硬度
Keyword:
痙性
,
片麻痺
,
筋緊張
,
評価
,
筋硬度
pp.1107-1114
発行日 2003年12月10日
Published Date 2003/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100936
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はじめに
痙性片麻痺に基づく筋緊張亢進状態は,そのレベルによっては,麻痺筋における筋力代償作用や陽性支持反射により動作時体重支持の補助となる半面,筋・関節の円滑な運動を妨げ,拮抗筋の随意性にも影響して,さらには関節拘縮を生じて変形や疼痛の原因となるなど,肢位や随意運動のコントロールを図るうえで著しい阻害因子となることが多い.
したがって,こうした筋緊張亢進状態の客観的な評価は,痙性片麻痺のリハビリテーション治療やその効果判定のうえできわめて重要である.
本稿では,痙性片麻痺患者における筋緊張亢進状態の成因・特性,ならびに臨床的評価を中心に,自験例も含めて解説していきたい.
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