編集後記

　今月の特集はこの4月から一部実施が始まった「障害者自立支援法」です．立場によって本法への意見は分かれますが，松嶋論文では，「今後，制度は共通に，支援は個別に，をキーワードに，障害者が地域でより安心して普通に暮らせるための基盤整備に努めていく」と述べられています．このことにはまったく同感，これからは内実をいかに育てていくかが重要です．先日会社の健康診断を受けてきました．今年からメタボリックシンドローム検査があり，お腹の周りは85cmを軽く越え，お金の蓄えはないけれど内臓脂肪だけはしっかり蓄積されていました．職場健診の結果に深刻になったことはなく，再検査も受けたことがないのは私だけかと思っていましたらそうでもなく，「再検査や治療が必要とされた人のうち実際に検査や治療を受けたのは58％，要経過観察でその後，何らかの指導を受けた人は49％しかいなかった」という調査もあります（東京都の調査結果，朝日新聞06年7月12日）．職場健診が頼りないからか，受診者のコンプライアンスの問題なのか，費用対効果の再考が必要そうです．