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編集後記
鹿
pp.596
発行日 2005年6月10日
Published Date 2005/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102787
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冊子「上手なリハビリテーション論文の書き方」を改めてめくってみました.「研究と報告」の項には,「テーマがリハ分野のもので,ユニークな内容のものを科学的に原著としての手順を踏んで報告して欲しい.……具体的には,明確な問い(仮説)の提出,適切な研究のデザイン,適切なデータの収集が基本となる.」と書いてあります.このようなことを基準に,毎月開かれる編集委員会では毎回10本以上の原稿の1本1本について議論百出,熱い審査をしています.一度投稿された先生はご存じと思いますが,論文につけてお返しするコメントはこれら議論を反映し質量共に重量級です.今年もこのような難関?を突破して,「第13回総合リハ賞」が決定しました.慶應大学月が瀬リハセンター,島岡秀奉先生らの論文「痙縮に対する持続伸張と連続的他動運動の比較検討」です(2004年12月号掲載).特集で触れられている「障害者自立支援法」は現在国会審議中,「当事者不在」の指摘もありますが,ここでも適切なデザインで,適切なデータ収集をし,手順を踏んで,拙速は避けて欲しい.
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