書評
「回復期リハビリテーション病棟―新しいシステムと運営のしかた」
堀尾 愼彌
1
1医療法人堀尾会熊本託麻台病院
pp.663
発行日 2004年7月10日
Published Date 2004/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102743
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回復期リハビリテーション(以下,リハ)病棟の制度が2000年4月から立ち上がり,介護保険制度のスタートと同時期であることは意義深いことです.急性期リハから回復期リハ,そして維持期リハへの医療的リハの流れの中で,より集中的,専門的にリハ治療を実施し,その治療期間や対象疾患を特定したものが回復期リハ病棟です.平成15年8月末での病床区分の見直しとしての第4次医療法改正の期限までに,回復期リハ病棟の設置は思ったより以上に増加し,336病院の約18,000床に上っています.
このような環境の中でこれからのリハシステムと運営の仕方を中心とした本書は,最も時宜を得たものであります.それは,これから回復期リハ病棟を始めようと考えている病院や,最近回復期リハ病棟を立ち上げて運営しはじめた病院関係者などの方々のために,先進的に回復期リハ病棟を運営している方々が中心に,その実際を具体的に提示していただいているからだと考えられるからです.
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