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編集後記
鹿
pp.1002
発行日 2003年10月10日
Published Date 2003/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102717
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漱石,ロンドン留学2年目,1901年1月5日付の日記,「妄りに洋行生の話を信ずべからず.彼らは己の聞きたること見たることをuniversal caseとして人に話す.豈計らん,その多くは皆particular caseなり.」は1世紀前の話.だが今でも通用しなくもない話故に,公平・客観的に評価,比較することの意味があります.今月の特集は「整形外科における術後リハの日米(欧)比較」です.交通手段や情報伝達技術が高度に発達し,国を越えての交流が盛んになり,いろいろな領域で日米欧の差がなくなっています.整形外科領域でも同様,手術自体,また術後リハも含めた周術期の対応そのものの差は少なくなっているとのことですが,違うのは,退院後に帰って生活する住環境,家族関係,社会環境であり,なかでも特に在院日数に影響する保険医療制度に彼我の違いがあるということでした.今回は,京都府立医科大学名誉教授 平澤泰介先生にご企画いただきました.また帝京大学整形外科 高井先生,松下記念病院 渡部先生には細部にわたりお世話になりました.大変ありがとうございました.
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