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編集後記
鹿
pp.500
発行日 2003年5月10日
Published Date 2003/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102699
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4月初旬,いろいろな別れと出会いに彩りを添えて桜が今年も満開でした.開花は例年より早かったそうですが,東京は冷え過ぎ加減の花冷えが後に続いていつもより長く楽しめました.片手にワンカップ,ポケットに柿ピー入れて,今日は上野のお山,明日は隅田川,次は千鳥が渕とたまっている仕事もなんのその,あちらこちらと相も変わらず駆け回ってきました.桜は見事でしたが,景気付けの気力もなくなったか花見宴会は総じて元気なし.こんな景気に障害者雇用も冷え気味で,本誌ニュース欄でも障害者雇用が大変だという記事が今月はたくさん載っています.雇用率制度が基本にあり,さらに就業・生活支援センター事業やジョブコーチ制,トライアル制など多彩な雇用促進のための工夫がなされていますが,弱者しわ寄せ傾向はここにまで及び,雇用率は改善されるどころか,解雇される障害者も増える一方.こんなとき,一般雇用が大変なのだからしょうがないという理屈は成り立ちません.
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