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編集後記
鹿
pp.302
発行日 2003年3月10日
Published Date 2003/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102691
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新年度から「障害者基本計画」,「新障害者プラン」,「支援費制度」が実施され,また「介護保険」では策定後最初の見直しがなされます.これらの施策や見直しに共通する考え方は「障害者や高齢者が地域社会や自分の家で,自分の意思が尊重された状態で,自立した生活ができるようになること」で,基盤整備や実施の具体的な計画が示されてもいます.その際できるだけ行政指導・誘導は少なくして地域の創意工夫に委ねる部分を多くするといいのではないでしょうか.保健・医療・福祉が契機になって,今疲弊しきっている町や村が生き返るかもしれません.経済が良かった頃都会に出ていった若者がUターンし,お年寄りが病院から,障害者が施設から戻ってきて……,また新しい共同体ができるかもしれません.もちろんこの何十年間にみんないろいろな経験を積んできたわけですから,それらを踏まえた全く新しい共同体ができたら,それは立派な「地域」のリハビリテーション(再生)でもあります.
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