Japanese
English
特集 リハビリテーション病棟と看護師―病棟創りへの提言
褥瘡予防プログラムの実践
Practice of pressure ulcer prevention program.
室岡 陽子
1
,
田中 秀子
1
Yoko Murooka
1
,
Hideko Tanaka
1
1淑徳大学看護栄養学部成人看護学
1School of Nursing Nutrition,Shukutoku Univercity
キーワード:
褥瘡予防
,
患者教育
Keyword:
褥瘡予防
,
患者教育
pp.1083-1086
発行日 2012年8月10日
Published Date 2012/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102625
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はじめに
今回,褥瘡とリハビリテーションについて説明するに当たり,リハビリテーションとは,障害をもつ人の社会的自立のためのさまざまな援助活動である1)が,ここではリハビリテーションを機能障害や能力低下に対する治療や訓練とし,解説をしていくこととする.患者に褥瘡が発生した場合,リハビリテーションの中止が告げられることがある.が,果たしてリハビリテーションを中止することが褥瘡発生,予防に有効なのであろうか.寝たきりの状態になれば,一定部位に不可逆的な阻血性障害が起こり褥瘡は発生しやすくなる.リハビリテーションは日常生活動作(activities of daily living;ADL)拡大,廃用症候群の予防など褥瘡予防にとっても大変重要である.一方で,褥瘡は同一部位への圧迫の他に身体が接触面とずれることで摩擦が生じたり,頭側拳上(以下ギャッチアップ)によって上半身がずり下がることで生じるなど,体を動かすことによって発生することがある.しかし,リハビリテーションを行いながらも褥瘡発生のリスクを理解し,多職種と連携して予防していくことが必要である.
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