Japanese
English
研究ノート
縦エアセルマットレスにおける自動体位変換機能の評価—在宅療養高齢者における体圧分散と介護負担に対する効果
A Clinical Evaluation of Automatic Turning Function of Column-type Air-cell Mattress : Effect on Pressure Distribution and Caregiver's Burden in Home Cared Elderly
二村 芽久美
1
,
須釜 淳子
2
,
真田 弘美
3
,
大桑 麻由美
2
Megumi Futamura
1
,
Junko Sugama
2
,
Hiromi Sanada
3
,
Mayumi Okuwa
2
1日本医科大学付属病院
2金沢大学大学院医学系研究科保健学専攻臨床実践看護学講座
3東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学分野
1Department of Nursing, Nippon Medical School Hospital
2Department of Clinical Nursing, Graduate School of Medical Science, Kanazawa University
3Department of Gerontological Nursing, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo
キーワード:
褥瘡予防
,
在宅
,
自動体位変換
,
エアマットレス
,
介護者負担
,
pressure ulcer prevention
,
home care setting
,
automatic turning
,
air-mattress
,
caregiver's burden
Keyword:
褥瘡予防
,
在宅
,
自動体位変換
,
エアマットレス
,
介護者負担
,
pressure ulcer prevention
,
home care setting
,
automatic turning
,
air-mattress
,
caregiver's burden
pp.62-69
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
近年,寝たきり高齢者の褥瘡予防と介護負担軽減のため,自動体位変換機能(以下ローリング)が活用されている.しかし,在宅においてエアマットレスに付加されたローリングの体圧分散効果,介護者負担への効果は検討されていない.今回,研究に同意が得られた在宅寝たきり高齢者とその介護者5組を対象に,ローリングの有効性を評価した.ローリングを付加した縦エアセルマットレスを用い,1か月間の追跡観察を家庭訪問にて行った.ローリングあり2週間・なし2週間の使用において,いずれの対象も褥瘡発生はなく,1名を除きローリング1周期において高体圧面積および最高体圧部位が移動し,同一部位の圧迫解除ができていた.介護負担では,2時間ごとの体位変換介助をしていた2名の介護者の精神的負担はローリングあり時に軽減した.以上よりローリングは在宅において体圧分散に有効であり,介護者の定期的な体位変換における精神的負担を軽減する可能性が示唆された.
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