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増大特集 リハビリテーションQ&A
Ⅵ 神経および筋疾患
40.神経筋疾患のリハビリテーション
Rehabilitation medicine for neuromuscular disease.
松尾 雄一郎
1
,
生駒 一憲
1
Yuichiro Matsuo
1
,
Katsunori Ikoma
1
1北海道大学病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Hokkaido University Hospital
キーワード:
神経筋疾患
,
多発性硬化症
,
多発筋炎・皮膚筋炎
,
ICU
,
ジストニア
Keyword:
神経筋疾患
,
多発性硬化症
,
多発筋炎・皮膚筋炎
,
ICU
,
ジストニア
pp.659-665
発行日 2012年5月10日
Published Date 2012/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102515
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Q1 多発性硬化症のリハビリテーション処方のポイントは?
多発性硬化症は中枢神経系の慢性炎症性脱髄疾患であり,再発・寛解を繰り返す時間的に多発する点と,中枢神経に多発病変を認め多彩な神経症状を示す空間的に多発する点を特徴とする疾患である.わが国では全体で約12,000人,人口10万人あたり8~9人程度と推定されている.治療は急性増悪期の治療,再発防止および進行防止の治療,急性期および慢性期の対症療法,リハビリテーションからなる.多発性硬化症の発症時あるいは再発時の急性期にはステロイド療法(パルス療法,経口ステロイド薬による後療法)を行う.再発予防薬にはインターフェロンβ(ベタフェロン®およびアボネックス®)がある.進行性の多発性硬化症にはシクロホスファミドのパルス療法を試みることがある.
多発性硬化症患者におけるリハビリテーション処方のポイントについては表1に示す.
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