短報
地域在住女性高齢者における荷物挙上時の腰椎彎曲角の変化
松尾 奈々
1,2
,
村田 伸
3
,
宮崎 純弥
4
,
堀江 淳
3
,
溝田 勝彦
3
Nana Matsuo
1,2
,
Shin Murata
3
,
Junya Miyazaki
4
,
Jun Horie
3
,
Katsuhiko Mizota
3
1医療福祉専門学校緑生館理学療法学科
2西九州大学大学院健康福祉学研究科
3西九州大学リハビリテーション学部
4目白大学保健医療学部
1Technical School of Medical and Welfare Ryokuseikan
2Graduate School of Health and Social Welfare Science, Nishikyushu University
3Faculty of Rehabilitation Science, Nishikyushu University
4Faculty of Health Science, Mejiro University
キーワード:
女性高齢者
,
荷物挙上動作
,
上肢挙上角
,
腰椎前彎角
Keyword:
女性高齢者
,
荷物挙上動作
,
上肢挙上角
,
腰椎前彎角
pp.379-382
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102444
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要旨:〔目的〕女性高齢者の生活動作指導の指針として,女性高齢者が荷物挙上動作を行う際の腰椎前彎角の変化について比較し,どの程度の上肢挙上角で腰椎前彎角が増加するか検討した.〔対象〕地域在住の女性高齢者32名(年齢75.9±6.0歳,身長145.8±6.3cm,体重48.9±7.6kg)とした.〔方法〕両上肢で,2kgの錘を入れた箱を把持し,上肢を0°,60°,90°,120°挙上した姿勢での腰椎前彎角を測定し,各挙上肢位で比較した.〔結果〕腰椎前彎角は,上肢挙上角90°以上で有意な増加が認められた.〔結語〕女性高齢者が立位姿勢で荷物挙上動作を行う際は,上肢挙上角を90°未満とすることで,腰椎前彎角の維持が図れることが示唆された.
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