Japanese
English
短報
拘縮肩患者における上肢挙上運動と脊柱彎曲角との関係
Spinal curve during arm elevation in patients with a frozen shoulder.
甲斐 義浩
1
,
村田 伸
2
,
中江 祐輔
3
,
平沼 成一
3
Yoshihiro Kai
1
,
Shin Murata
2
,
Yusuke Nakae
3
,
Seiichi Hiranuma
3
1医療福祉専門学校緑生館理学療法学科
2西九州大学リハビリテーション学部
3医療法人平沼整形外科
1Technical School of Medical and Welfare Ryokuseikan
2Faculty of Rehabilitation Science, Nishikyushu University
3Hiranuma Orthopaedic Clinic
キーワード:
上肢挙上角
,
胸椎後彎角
,
腰椎前彎角
,
拘縮肩
Keyword:
上肢挙上角
,
胸椎後彎角
,
腰椎前彎角
,
拘縮肩
pp.71-74
発行日 2011年1月10日
Published Date 2011/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101943
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:〔目的〕本研究では,拘縮肩患者における拘縮側および非拘縮側の上肢挙上角と脊柱彎曲角(胸椎後彎角および腰椎前彎角)との関係について検討した.〔対象・方法〕拘縮肩患者22例(拘縮側22肩,非拘縮側22肩)を対象に,上肢下垂位,90°,120°,150°挙上位(非拘縮側のみ)における胸椎後彎角と腰椎前彎角を計測し,各挙上肢位で比較した.〔結果〕拘縮側では,90°挙上位より有意な胸椎後彎角の減少および腰椎前彎角の増加が認められた.非拘縮側では,120°挙上位より有意な胸椎後彎角の減少および腰椎前彎角の増加を示した.〔結語〕拘縮側挙上時にみられる過度な胸-腰椎伸展運動は,上肢挙上運動に連動する脊柱の生理的伸展運動の変化を招き,非拘縮側挙上時の脊柱共同作用にも影響を及ぼすことが示唆された.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.