Japanese
English
調査報告
地域在住女性高齢者の浮き趾と身体機能との関係
Relationship between Floating Toes and Physical Function in Community Dwelling Elderly Women
弓岡 まみ
1
,
村田 伸
2
,
岩瀬 弘明
2
,
内藤 紘一
2
,
安彦 鉄平
2
,
白岩 加代子
2
,
野中 紘士
2
,
堀江 淳
2
Mami Yumioka
1
,
Shin Murata
2
,
Hiroaki Iwase
2
,
Koichi Naito
2
,
Teppei Abiko
2
,
Kayoko Shiraiwa
2
,
Koji Nonaka
2
,
Jun Horie
2
1大阪人間科学大学人間科学部
2京都橘大学健康科学部
キーワード:
浮き趾
,
足趾把持力
,
身体機能
Keyword:
浮き趾
,
足趾把持力
,
身体機能
pp.383-387
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200867
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要旨 【目的】本研究の目的は,浮き趾と身体機能との関係を明らかにすることである。【対象と方法】体力測定会に参加した65歳以上の女性高齢者175名(平均年齢73.8±5.7歳)を対象とした。測定は足底圧分布測定器で浮き趾の判定を行い,浮き趾の有無別に握力,足趾把持力,大腿四頭筋力,長座体前屈距離,開眼片脚立位時間,30秒椅子立ち上がりテスト,Timed Up & Go Test(TUG),5m最速歩行時間を比較し効果量を求めた。【結果】浮き趾群では足趾把持力(p=0.002),長座体前屈距離(p=0.046),身長(p=0.005)が有意に低い値を示した。その他の身体機能に有意差は認められなかった。効果量は,足趾把持力(d=0.50)が中等度であり,身長(d=0.44)と長座体前屈距離(d=0.32)は小さい効果量が認められた。【結語】浮き趾がある女性高齢者は足趾把持力が有意に低下したが,歩行や立位バランスなどの身体機能に有意差は認められず,総合的な身体機能の低下として表在化しがたいことが示唆された。
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