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入門講座 透析患者の運動リスクと効果・1【新連載】
血液透析と運動リスクの考え方
Risk management of exercise in hemodialysis patients
伊藤 修
1
Osamu Ito
1
1東北医科薬科大学医学部リハビリテーション学
1Division of General Medicine and Rehabilitation, Faculty of Medicine, Tohoku Medical and Pharmaceutical University
キーワード:
運動療法
,
サルコペニア
,
身体機能
,
運動耐容能
,
リスク管理
Keyword:
運動療法
,
サルコペニア
,
身体機能
,
運動耐容能
,
リスク管理
pp.983-988
発行日 2023年9月10日
Published Date 2023/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202926
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はじめに
本邦の維持透析患者数は現在も増加し続けており,2021年末には約35万人となっている.患者の高齢化も進んでおり,維持透析患者の平均年齢は69.4歳,透析導入患者の平均年齢は70.9歳である1).高齢化に加えて,透析患者では,腎性貧血,protein-energy wasting(PEW),chronic kidney disease-mineral and bone disorder(CKD-MBD),透析アミロイドーシス,サルコペニア・フレイル,運動耐容能の低下,易疲労感,生活の質(quality of life:QOL)低下などの病態も認められる.このような透析患者の高齢化や病態への対策として,運動療法の重要性が認識されてきている.本稿では,血液透析患者の運動療法の適応・禁忌,リスクおよびその管理について概説する.
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