Japanese
English
短報
上腕骨外側上顆炎鏡視下手術後に対するリハビリテーションプロトコールの有効性
Effect of rehabilitation protocol after arthroscopic treatment of lateral epicondylitis.
白戸 力弥
1
,
加藤 正巳
1
,
太田 久晶
1
,
佐々木 浩一
2
,
和田 卓郎
2
Rikiya Shirato
1
,
Masami Kato
1
,
Hisaaki Ohta
1
,
Kouichi Sasaki
2
,
Takuro Wada
2
1札幌医科大学附属病院リハビリテーション部
2札幌医科大学整形外科
1Division of Rehabilitation, Sapporo Medical University Hospital
2Department of Orthopaedic Surgery, Sapporo Medical University
キーワード:
上腕骨外側上顆炎
,
関節鏡
,
効果
Keyword:
上腕骨外側上顆炎
,
関節鏡
,
効果
pp.1201-1204
発行日 2011年12月10日
Published Date 2011/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102306
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:上腕骨外側上顆炎鏡視下手術後のリハビリテーションプロトコールの有効性を検討するために,リハビリテーションプロトコール介入群14例と非介入群11例の術後成績を後ろ向きに評価,比較した.術前,術後1か月,2か月,3か月時の安静時痛VAS,動作時痛VAS,最大握力を評価した.また,術前,術後3か月時のDASH scoreを評価した.術前と比較した術後1か月間の最大握力改善率は,介入群が健側比平均155.3±70.0%,非介入群が104.6±36.8%で,介入群が有意に高かった.安静時,動作時痛VAS,DASH scoreは,2群間で有意差を認めなかった.早期の握力改善の要因は,術部へのストレスが軽減するような手関節屈筋群を使用した手の使用方法と,術後1か月間,過度な負荷となる作業を抑制する指導の効果が考えられた.本研究より,外側上顆炎鏡視下手術後リハビリテーションプロトコールは,早期の握力改善に有用と考えられた.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.