Close-up 体外衝撃波療法—スポーツ理学療法での最新治療
上腕骨外側上顆炎に対する体外衝撃波療法
大槻 哲也
1
,
杉浦 史郎
1,2
,
西川 悟
3
Tetsuya OTSUKI
1
,
Shiro SUGIURA
1,2
,
Satoru NISHIKAWA
3
1西川整形外科リハビリテーション部
2千葉大学大学院医学研究院環境生命医学
3西川整形外科
キーワード:
上腕骨外側上顆炎
,
拡散型圧力波
,
radial pressure wave
,
疼痛
Keyword:
上腕骨外側上顆炎
,
拡散型圧力波
,
radial pressure wave
,
疼痛
pp.831-834
発行日 2023年7月15日
Published Date 2023/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203120
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上腕骨外側上顆炎
上腕骨外側上顆炎は上腕骨外側上顆の前腕伸筋群起始部のうち,短橈側手根伸筋(extensor carpi radialis brevis:ECRB)の腱付着部症であり,加齢による付着部の変性に伴う腱線維の微小断裂などが明らかにされている1,2).腱付着部(enthesis)は関節の運動によるエネルギーを伝達する構造で,力学的破綻を防ぐために主に線維軟骨で形成されていることから構造的に血管・神経に乏しく,損傷に対する修復能が低いとされる.上腕骨外側上顆炎はこのenthesisに損傷が繰り返されることで発症すると考えられている3).
本疾患はテニスやゴルフなどのスポーツや手関節伸展や前腕回内の動作,把握動作を繰り返す日常動作などで発症し,日常診療でもよく遭遇する.
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