Japanese
English
誌上シンポジウム 手・肘関節鏡手術の現況と展望
上腕骨外側上顆炎に対する鏡視下手術
Arthroscopic Surgery for Lateral Epicondylitis
辻 英樹
1
,
和田 卓郎
1
,
射場 浩介
1
,
織田 崇
1
,
山下 敏彦
1
,
青木 光広
2
Hideki Tsuji
1
,
Takuro Wada
1
,
Kosuke Iba
1
,
Takashi Oda
1
,
Toshihiko Yamashita
1
,
Mitsuhiro Aoki
2
1札幌医科大学医学部整形外科学教室
2札幌医科大学保健医療学部理学療法学科
1Department of Orthopaedic Surgery, Sapporo Medical University
2Department of Physical Therapy, School of Health Sciences, Sapporo Medical University
キーワード:
関節鏡
,
arthroscopy
,
外上顆炎
,
epicondylitis
,
滑膜ヒダ
,
synovial fold
Keyword:
関節鏡
,
arthroscopy
,
外上顆炎
,
epicondylitis
,
滑膜ヒダ
,
synovial fold
pp.451-456
発行日 2008年5月25日
Published Date 2008/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101283
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上腕骨外側上顆炎に対する鏡視下手術について,特に手術手技を中心に概説した.短橈側手根伸筋(ECRB)腱起始部切離術を関節内から低侵襲に行うことが特徴である.また滑膜ヒダ病変の切除を同時に行うことが可能である.当科における成績は自覚的改善度で優12例,良7例,可2例,不可0例であり,これまで報告されている直視下手術,鏡視下手術と同程度の成績であった.われわれは外上顆炎の病因部位とされるECRB腱付着部と滑膜ヒダには解剖学的関連があると考えている.今後この鏡視下手術を重ねていくことによって,外上顆炎の病態がさらに明らかとなり,またさらに有効な手術方法が確立されることが期待される.
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