Japanese
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研究と報告
マウスにおけるトレッドミル走行トレーニングが機械的骨強度に与える影響
Effects of treadmill running on bone mechanical strength in mice.
峯松 亮
1
,
吉村 理
2
Akira Minematsu
1
,
Osamu Yoshimura
2
1畿央大学健康科学部理学療法学科
2広島市立総合リハビリテーションセンター
1Department of Physical Therapy, Faculty of Health Science, Kio University
2Hiroshima City Rehabilitation Center
キーワード:
トレッドミル走行
,
機械的骨強度
,
最大骨量
Keyword:
トレッドミル走行
,
機械的骨強度
,
最大骨量
pp.879-882
発行日 2011年9月10日
Published Date 2011/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102204
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要旨:トレッドミル走行(TMR)の骨量増加効果を機械的骨強度の点から検討することを目的とした.12週齡,雌性ICRマウスに対し,8m/分(RL),16m/分(RM),24m/分(RH)でのTMRを12週間実施した.実験終了後,大腿骨,脛骨の最大荷重値を算出し,骨重量および灰化重量を測定した.その結果,最大荷重値では,RL群の脛骨を除いてすべての群でコントロール(非走行;Co)群よりも有意に高値を示した.骨重量では大腿骨,脛骨ともにRM群はCo群,RL群よりも有意に高値を示し,灰量ではCo群よりも有意に高値を示した.以上のことから,TMRにより大腿骨,脛骨とも最大荷重値,骨重量,灰量は増加し,その効果はRM群が最も高いことが示された.TMRによる骨への荷重や衝撃が骨量の増加に影響し,機械的骨強度の向上をもたらしたと考えられた.また,その効果を得るには,運動強度の至適範囲が存在することが示された.
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