Japanese
English
短報
座骨神経切除マウスにおける機械的骨強度の経時的変化
Change of bone mechanical strength in mice with sciatic nerve resection.
峯松 亮
1
,
吉村 理
2
Akira Minematsu
1
,
Osamu Yoshimura
2
1畿央大学健康科学部理学療法学科
2広島市更生相談所
1Department of Physical Therapy, Faculty of Health Science, Kio University
2Hiroshima City Rehabilitation Agency for Physically Handicapped Persons
キーワード:
座骨神経切除マウス
,
不動化
,
機械的骨強度
Keyword:
座骨神経切除マウス
,
不動化
,
機械的骨強度
pp.179-182
発行日 2007年2月10日
Published Date 2007/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100471
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
本研究は座骨神経切除による後肢不動モデルを用い,局所的骨量減少の経時的変化を機械的骨強度の観点から明らかにすることを目的とした.対象は10週齢,雄性C57BL/6 Jマウス50匹(23.1±1.2g)とし,ベースライン群と座骨神経切除群(左後肢)に分け,術後1,2,3,4週時点での大腿骨,および脛骨の機械的骨強度の左右差を調べた.また,除神経肢の機械的骨強度の経時的変化を調べた.機械的骨強度においては,大腿骨,脛骨ともに,術後1週間から全ての時点で除神経後肢はコントロール肢よりも有意に低値を示した.また,除神経後肢における大腿骨,脛骨の経時的変化では,全ての時点でベースライン群よりも有意に低値を示した.以上のことから,骨は除神経直後から萎縮しはじめ,少なくとも術後1週間では機械的骨強度に有意な低下が認められることが示唆された.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.