Japanese
English
ナースのためのリハビリテーション講座
5.膀胱直腸障害と排泄管理
Management of Vesicorectal Dysfunction in Spinal Cord Injury.
吉村 理
1
,
高柳 清美
1
,
小林 隆司
1
,
細田 昌孝
1
,
峯松 亮
1
,
佐々木 久登
1
,
前島 洋
1
,
松田 祐一
1
,
田中 幸子
1
,
金村 尚彦
1
,
松尾 彰久
1
Osamu Yoshimura
1
,
Kiyomi Takayanagi
1
,
Ryuji Kobayashi
1
,
Masataka Hosoda
1
,
Akira Minematsu
1
,
Hisato Sasaki
1
,
Hiroshi Maejima
1
,
Yuichi Matsuda
1
,
Sachiko Tanaka
1
,
Naohiko Kanemura
1
,
Akihisa Matsuo
1
1広島大学医学部保健学科
1Institute of Health Sciences, Hiroshima University School of Medicine
キーワード:
脊髄損傷
,
排尿
,
排便
Keyword:
脊髄損傷
,
排尿
,
排便
pp.459-465
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108660
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はじめに
従来「しもの話」として語られることの少なかった尿失禁は,高齢社会に伴い積極的な対応が求められている.脊髄損傷等に伴う神経因性膀胱も最優先の腎機能の維持と同時に,尿失禁対策,またこれまであまり顧みられなかった排便障害,性機能障害,トイレ動作,トイレ改造,おむつと,リハビリテーションの守備範囲は広い.
下部尿路の障害は腎機能障害につながり,生命予後に直接影響するが,排尿と排便の脊髄中枢はともに仙髄に存在し,末梢神経からみても骨盤神経・下腹神経・陰部神経は膀胱と遠位結腸を支配しており,排尿・排便障害は同時に存在する.
ここでは,脊髄損傷を念頭において,排尿・排便障害の実態と対応を述べる.
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