Japanese
English
症例報告
慢性期脳損傷児の麻痺側上肢に対する短期集中練習(CI療法)の試み
Constraint-induced movement therapy for upper extremity in a child with hemiparesis after the traumatic brain injury.
竹林 崇
1
,
島田 真一
2
,
花田 恵介
1
,
児玉 典彦
2
,
古河 慶子
2
,
佐野 恭子
3,4
,
道免 和久
2
Takashi Takebayashi
1
,
Shinichi Shimada
2
,
Keisuke Hanada
1
,
Norihiko Kodama
2
,
Keiko Furukawa
2
,
Kyoko Sano
3,4
,
Kazuhisa Domen
2
1兵庫医科大学病院リハビリテーション部
2兵庫医科大学リハビリテーション医学教室
3北大阪警察病院リハビリテーション部
4現・兵庫医療大学リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation, the Hospital of Hyogo College of Medicine
2Department of Physical Medicine and Rehabilitation, Hyogo College of Medicine
3Department of Rehabilitation, North Osaka Police Hospital
キーワード:
小児
,
上肢
,
機能障害
,
集中練習
,
作業療法
Keyword:
小児
,
上肢
,
機能障害
,
集中練習
,
作業療法
pp.997-1001
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101362
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はじめに
Constraint-induced movement therapy(以下,CI療法)は,成人領域における脳損傷後のリハビリテーションにおいて,エビデンスが確立されている療法である1,2).しかし,小児領域におけるCI療法の研究件数は米国でも成人領域に比べて少なく,行われた研究も小規模のものが大半であり3),発展途上の分野である.また本邦では,小児領域におけるCI療法の先行研究を認めない状況である.
本稿では,発症から15か月を経過した11歳1か月の小児にCI療法を実施し,上肢機能の改善と日常生活上の使用頻度の向上を認めた症例を経験したので,小児領域におけるCI療法の有用性と小児ならではの療法中の工夫について報告する.
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