Japanese
English
紹介
顎関節症のリハビリテーション
Rehabilitation of Temporomandibular Disorders.
日野 典子
1
,
水尻 強志
2
,
佐久川 明美
1
,
根本 明宜
1
,
水落 和也
1
,
水木 信之
3
,
安藤 徳彦
1
Noriko Hino
1
,
Tsuyoshi Mizushiri
2
,
Akemi Sakugawa
1
,
Akinobu Nemoto
1
,
Kazuya Mizuochi
1
,
Nobuyuki Mizuki
3
,
Norihiko Andou
1
1横浜市立大学医学部リハビリテーション科
2坂総合病院リハビリテーション科
3横浜市立大学医学部口腔外科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama University Fukuura Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Saka General Hospital
3Department of Oral and Maxillofacial Surgery, Yokohama University Fukuura Hospital
キーワード:
顎関節症
,
開口量
,
疼痛
,
顎関節雑音
,
物理療法
Keyword:
顎関節症
,
開口量
,
疼痛
,
顎関節雑音
,
物理療法
pp.373-377
発行日 1997年4月10日
Published Date 1997/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108357
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
顎関節症の障害像は顎関節だけに限定したものではなく,頭頸部の筋骨格系・軟部組織も関与し,心理的障害も存在する.したがってこれに対するリハビリテーションの内容は,疼痛除去,関節可動域の改善,筋スパズムの減少を目的とし,物理療法や運動療法だけでなく,生活指導や心理的アプローチも必要とされる1).最近は患者数も増加傾向が著しく2),医学的リハビリテーションに関する専門的知識や技術も必要となってきている.しかしながら,これまで顎関節症の治療を実際に行ってきたのは口腔外科や歯科単独であり,リハビリテーション科の関与は乏しかった.そのため,顎関節症のリハビリテーショ著に関する報告は少なく,特にリハビリテーション科の立場から,その技術・方法論と効果について論じた報告は皆無であった.
そこで今回,われわれは口腔外科より紹介され,当科が関わった顎関節症患者について,その特徴やリハビリテーションの内容,治療効果等について調査し,今後,顎関節症に対し,どのようにアプローチすべきかについて検討したので報告する.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.