連載 印象に残ったリハビリテーション事例
疑わしきは続行する―植物症からのリハビリテーション
太田 正
1
1長野厚生連佐久総合病院リハビリテーション科
キーワード:
脳損傷
,
植物症
,
予後予測
Keyword:
脳損傷
,
植物症
,
予後予測
pp.292-294
発行日 2011年3月10日
Published Date 2011/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102015
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1人の高次脳機能障害患者
「2時半に予約している渡辺(仮名)です.よろしくお願いします.」
あまり元気とは言えないが,はっきりとした声が聞こえた.高次脳機能障害で通院中の30代の男性が予約時間の少し前に,現在,私の勤める佐久総合病院(以下,佐久)リハビリテーション科の受付に来たのだ.彼がここまで回復することを5年前に予測できた人は,(1人の例外を除いて)誰もいなかった.
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