今月の主題 動きながら考える内科エマージェンシー
ターニングポイントの判断
急性心筋梗塞—疑わしいが検査異常を認めない
松井 邦彦
1
,
松口 武行
2
1京都大学医学部附属病院総合診療部
2松口循環器科内科
pp.846-848
発行日 2001年5月10日
Published Date 2001/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908140
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ポイント
患者の病歴,身体所見などより,検査前確率の評価を試みる.
診断に確信が持てない場合は,帰宅させずに経過観察を行う.また,検査結果が陰性でも専門医への紹介を躊躇しない.
発症から6時間,CK-MBの経過を追うことで,心筋梗塞の除外はほぼ可能である.しかし,心筋梗塞以外の重要な疾患の鑑別もまた,重要である.
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