Japanese
English
調査
包括的・全体論的認知リハビリテーションの効果に関する調査
Investigation of outcomes of comprehensive-holistic cognitive rehabilitation program.
上田 幸彦
1
,
永吉 美砂子
1
,
高橋 雅子
1
,
石井 里衣
1
,
安野 敦子
1
,
内田 恵
1
,
河合 雅代
1
,
小野 あづさ
1
,
高宮 百代
1
,
黒木 俊秀
1
,
塩永 淳子
1
Yukihiko Ueda
1
,
Misako Nagayoshi
1
,
Masako Takahashi
1
,
Rie Ishii
1
,
Atsuko Yasuno
1
,
Megumi Uchida
1
,
Masayo Kawai
1
,
Azusa Ono
1
,
Momoyo Takamiya
1
,
Toshihide Kuroki
1
,
Atsuko Shionaga
1
1福岡市立心身障がい福祉センター
1Fukuoka City Handicapped Person's Welfare Center
キーワード:
脳損傷
,
高次脳機能障害
,
包括的・全体論的認知リハビリテーション
,
認知障害
,
神経心理学
Keyword:
脳損傷
,
高次脳機能障害
,
包括的・全体論的認知リハビリテーション
,
認知障害
,
神経心理学
pp.389-396
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100514
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要旨:〔目的〕包括的・全体論的認知リハビリテーションを2年間実施した効果と各評価指標間の関連について調査した.〔対象〕高次脳機能障害支援モデル事業による福岡市立心身障がい福祉センターのプログラムに参加した男女19名であった.〔方法〕プログラム前後に神経心理学的評価を行い結果を比較した.また,神経心理学的指標と人口統計学的変数・障害尺度との関連について,相関係数,カテゴリカル回帰分析を用いて調べた.〔結果〕カテゴリカル回帰分析から,障害尺度にはWCSTの保続が強い影響を与えている傾向が見いだされた.プログラム前後の比較からは,障害尺度,BI,TMT-B,全IQ,言語性IQ,動作性IQに有意な改善がみられた.またWAIS-Rの下位項目では,数唱,絵画完成,積木,符号が有意に改善していた.〔結語〕包括的・全体論的認知リハビリテーションは,本邦でも実施可能であり,認知機能を改善することのできるプログラムの一つであると思われる.
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