Japanese
English
特集 転倒予防とリハビリテーション
看護分野における取り組み
Nursing strategies for fall prevention.
加藤 真由美
1
Mayumi Kato
1
1新潟大学医学部保健学科
1School of Health Sciences, Faculty of Medicine, Niigata University
キーワード:
転倒リスクアセスメントツール
,
臨床判断
,
運動プログラム
,
転倒予防プログラム
,
チーム医療
Keyword:
転倒リスクアセスメントツール
,
臨床判断
,
運動プログラム
,
転倒予防プログラム
,
チーム医療
pp.137-144
発行日 2011年2月10日
Published Date 2011/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101967
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はじめに
転倒や転倒による損傷は,患者の生活機能を後退させ,リハビリテーションへの意欲を低下させる原因となる.そのため,予防が重要であり,さまざまな職種が転倒予防に携わっている.看護師は「傷病者や褥婦に対する療養上の世話または診療の補助を行うことを業とする者」(昭和23年法律第203号)であり,療養上の世話は,「療養中の患者または褥婦に対して,その症状に応じて行う医学的知識および技術を必要とする世話」1)のことである.看護師にとって転倒予防は,患者が安全に療養できるための看護援助と位置づけられている.
最近は,施設内に医療安全委員会が設置されたり,医療安全対策マニュアルが作成されている.転倒予防もそのなかに含まれており,障害物を置かないといった標準的な予防方法が示されている.しかし,患者の転倒リスクはさまざまであり,それらは,周囲の環境と患者の行動の相互関係により,絶えず変化する.療養生活のなかにおいては,そのリスクを見極め,リスクに応じた看護介入をする必要がある.
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