連載 症例による座位保持装置の紹介【新連載】
重症心身障害児―摂食・嚥下障害,呼吸障害などが著しい症例
田川 久美子
1
,
小池 純子
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
キーワード:
前傾座位
,
頸部と体幹の角度
,
頭頸部コントロール
,
ネックロール
Keyword:
前傾座位
,
頸部と体幹の角度
,
頭頸部コントロール
,
ネックロール
pp.76-77
発行日 2011年1月10日
Published Date 2011/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101945
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呼吸障害や摂食・嚥下障害を呈する重症心身障害児(以下,重症児)は,頻回の吸引,気管切開や人工呼吸器,胃腸瘻を含む経管栄養の管理など,濃厚な医療ケアを必要とする.呼吸障害と摂食・嚥下障害は,誤嚥性肺炎の発症など,相互に関連し悪影響を及ぼす.さらに日常の身体状況(体温調節や筋緊張の程度,排泄や睡眠リズムなど)にも影響する.また,これらの身体状況は姿勢によっても大きく変動する.重症児の全身状態の安定は,介護しやすい状況を維持することに直結するため,姿勢管理は非常に重要である.
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