増刊号 フィジカル大全
第7章 膠原病・筋骨格
肩関節疾患
斉藤 究
1
1さいとう整形外科リウマチ科
キーワード:
肩関節痛
,
可動域制限
,
エコー下触診
,
拘縮肩
,
筋膜性疼痛症候群
,
腱板断裂
,
石灰沈着性腱板炎
,
インピンジメント症候群
,
変形性肩関節症
Keyword:
肩関節痛
,
可動域制限
,
エコー下触診
,
拘縮肩
,
筋膜性疼痛症候群
,
腱板断裂
,
石灰沈着性腱板炎
,
インピンジメント症候群
,
変形性肩関節症
pp.223-227
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228170
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Point
☞患者の「肩が痛い」は解剖学的にどの部位が痛いのか考えながら診察と詳細な触診を進め,エコー下に圧痛点の触診を行うことで発痛源となる組織を絞り込む.
☞可動域制限は自動と他動で観察し,疼痛の出方も含めて鑑別する.他動的に可動域制限がなければ腱板断裂や神経根障害,末梢神経障害,腱板断裂,筋膜性疼痛症候群を考える.
☞他動的にも可動域制限が見られれば変形性肩関節症や凍結肩,筋膜性疼痛症候群を考える.
☞筋膜性疼痛症候群はあらゆる病態に併存して起こりうる.肩周囲の筋に筋硬結と圧痛を触診し,トリガーポイントを見つける.トリガーポイントへの生食によるハイドロリリースは即時的に痛みを改善し,可動域も広がる.
☞肩の痛みは肩甲上腕関節だけを見ていてはいけない.肩甲胸郭関節,鎖骨,体幹,股関節などの可動域制限は肩甲上腕関節のストレス要因となり,痛みの原因となる.
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