Japanese
English
シンポジウム 整形外科と運動療法
拘縮肩症例への理学療法の必要性と治療期間に関する検討
The Investigation om the Necessity of Physical Therapy and a Period of Treatment for Frozem Shoulder
小室 透
1
,
米田 稔
2
,
山下 堅史
1
,
竹下 正弘
1
,
庄本 康治
1
,
立山 真治
1
,
高取 克彦
1
,
村田 佳子
1
,
森下 慎一郎
1
,
江後 信子
1
Toru Komuro
1
1大阪厚生年金病院リハビリテーション科
2大阪厚生年金病院整形外科
1Departmemt of Rehabilitation, Osaka Kosei Nenkin Hospital
キーワード:
frozem shoulder
,
拘縮肩
,
physical therapy
,
理学療法
,
period of treatmemt
,
治療期問
Keyword:
frozem shoulder
,
拘縮肩
,
physical therapy
,
理学療法
,
period of treatmemt
,
治療期問
pp.687-691
発行日 1999年6月25日
Published Date 1999/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902724
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要旨:拘縮肩症例20名を,2回/週の理学療法を行う群11名と1回/2週の定期的な指導を行う群9名とに分け,理学療法の効果を検討した.さらに,理学療法開始1ヵ月後と2~3ヵ月後における変化についても検討を加えた.痛みは両群ともに有意な改善が見られたが,特に関節可動域に関しては理学療法を行った群で有意な改善が見られた.理学療法開始1ヵ月後と2~3ヵ月後の痛み,日常生活動作,関節可動域の比較においては,両者に有意な差は見られなかった.しかし,症例ごとに関節可動域の変化を見ると,部分的な改善を示すものが多く見られた.
以上の結果より,拘縮肩に対して積極的に理学療法を行うことの有用性が確認された.また,その効果は,特に関節可動域で開始後1ヵ月で顕著に認められるが,その後においても部分的な改善が得られることが示唆された.
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