Japanese
English
講座 加齢とアンチエイジング・第1回【新連載】
老化と寿命のしくみ
Mechanism of aging and longevity.
米井 嘉一
1
Yoshikazu Yonei
1
1同志社大学大学院生命医科学研究科アンチエイジングリサーチセンター
1Anti-Aging Medical Research Center, Doshisha University
キーワード:
抗加齢医学
,
酸化ストレス
,
糖化ストレス
Keyword:
抗加齢医学
,
酸化ストレス
,
糖化ストレス
pp.43-47
発行日 2011年1月10日
Published Date 2011/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101937
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はじめに
抗加齢(アンチエイジング)医学の目標は健康増進を行い,日々の生活の質(quality of life;QOL)を向上させ,最終的に健康長寿を達成することである1).抗加齢医学は予防医学の範疇に属する.老年医学と抗加齢医学には共通点と相違点がある.老年医学の対象は高齢者(65歳以上)であるが,抗加齢医学ではすべての年齢が対象となる.老化のメカニズムはあらゆる科学を結集して究明すべき命題である.老化に関する研究は老年医学に携わる研究者の功績が大きく,医学的学問背景は共通と言える.老年医学は高齢者医療に特化して利用されているが,抗加齢医学ではこれらの研究成果を予防医学的に利用する.
本稿では,ヒトにおける老化と寿命の仕組みについて抗加齢医学的見地から解説する.
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