今月の主題 酸化ストレスマーカーと疾患・病態
総論
老化と酸化ストレス
名倉 潤
1
Jun NAKURA
1
1愛媛大学医学部老年医学
キーワード:
老化
,
酸化ストレス
,
遺伝子発現
Keyword:
老化
,
酸化ストレス
,
遺伝子発現
pp.131-138
発行日 2005年2月15日
Published Date 2005/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100107
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〔SUMMARY〕 ヒト個体老化のメカニズムとして,細胞分裂によるテロメアの短縮から,p53蛋白の活性化,p21蛋白の誘導,有害蛋白の誘導(細胞機能老化)による個体老化という経路(ヒト個体老化の中心経路)が想定されているが,酸化ストレスは中心経路,および他の様々な経路を介して老化に影響を与えると考えられている.したがって,抗酸化剤による老化制御への期待も高まっているが,抗酸化剤の対象,機序,場所などや抗酸化剤の他の作用についてもまだ不明な点が多い.〔臨床検査 49:131-138,2005〕
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