Japanese
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研究と報告
虚弱高齢者用10秒椅子立ち上がりテスト(Frail CS-10)の再現性と妥当性の検討
Evaluation of the reliability and validity of the 10-sec chair stand test for frail elderly(Frail CS-10).
村田 伸
1
,
大田尾 浩
2
,
堀江 淳
1
,
相島 孝行
3
,
島内 順子
3
,
熊谷 祥子
3
,
新郷 修二
3
Shin Murata
1
,
Hiroshi Otao
2
,
Jun Horie
1
,
Takayuki Aishima
3
,
Yoriko Shimauchi
3
,
Sachiko Kumagai
3
,
Shuji Shingo
3
1西九州大学リハビリテーション学部
2県立広島大学保健福祉学部
3ひらまつ病院リハビリテーション科
1Faculty of Rehabilitation Science, Nishikyushu University
2Faculty of Health and Welfare, Prefectural University of Hiroshima
3Department of Rehabilitation, Hiramatsu Hospital
キーワード:
虚弱高齢者
,
Frail CS-10
,
再現性
,
妥当性
Keyword:
虚弱高齢者
,
Frail CS-10
,
再現性
,
妥当性
pp.1183-1187
発行日 2010年12月10日
Published Date 2010/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101916
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要旨:〔目的〕本研究は,CS-30を虚弱高齢者用に修正したFrail CS-10の再現性と妥当性について検討した.〔対象・方法〕虚弱高齢者60名(男性30名,女性30名,平均年齢78.4±8.5歳)を対象に,Frail CS-10の再現性についてはテスト―再テスト法による級内相関係数,基準関連妥当性については下肢筋力や歩行能力との関連について,性別にピアソンの相関係数を求めて検討した.〔結果〕Frail CS-10の再現性は0.957ときわめて高く,下肢筋力の指標とした大腿四頭筋筋力,歩行能力および立位バランス能力の指標とした歩行速度やTimed up & go test(TUG)との間に,男女ともに有意な相関が認められ,Frail CS-10の基準関連妥当性が確認された.〔結語〕Frail CS-10は虚弱高齢者の下肢筋力のみならず,歩行能力やバランス能力をも反映する簡便なテスト法であることが示唆された.
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