特集 高齢者救急の落とし穴─紹介する時,される時
【救急現場のコミュニケーション】
在宅・施設ケアとの連携—軽症でも帰すだけではいけない虚弱高齢者
佐々木 隆徳
1
1みちのく総合診療医学センター 坂総合病院 救急科
キーワード:
高齢者救急
,
虚弱高齢者
,
高齢者総合的機能評価(CGA)
,
8P Screening Tool
Keyword:
高齢者救急
,
虚弱高齢者
,
高齢者総合的機能評価(CGA)
,
8P Screening Tool
pp.560-563
発行日 2015年6月15日
Published Date 2015/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200253
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軽症でも見逃してはならない虚弱高齢者
救急外来(ER)は,地域の患者がヘルスケアシステムの入口として集中する部門であるが,高齢者人口の増加に伴い「高齢者救急」の数も増えている.救急車で搬送される高齢者は2001年までは全体の4割未満であったが,2010年以降は5割を超え,以降も増え続けている1).今後の人口動態を考慮すると,この傾向はしばらく続くことが予想されるため,医療機関には高齢者救急に適応したシステムが求められる.
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