短報
慢性関節リウマチ患者の椅子からの立ち上がり動作―椅子の高さとの関係について
津島 隆典
1
,
大田 近雄
1
,
白川 康彦
1
,
椎野 泰明
1
1社会保険広島市民病院理学診療科
pp.639-641
発行日 1983年9月15日
Published Date 1983/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102933
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Ⅰ.はじめに
慢性関節リウマチ(以下RA)患者の日常生活動作をみると,和式生活から洋式生活への転換を行っている患者が多い.一方,洋式生活に転換した者の中で,椅子,ベッド,洋式便器などからの立ち上がり動作が困難となるものがみられる.このような患者は椅子からの立ち上がりにおいて,頭と躯幹を殿部より低くし殿部の方を上げてから頭と躯幹を起こすような動作パターン1)を示す(図1).
我々はこれらの患者に対して椅子,便器などに補高をすることを試みるが,補高の基準は諸家によりさまざまである.今回,我々は椅子からの立ち上がり動作に困難をきたすRA患者の立ち上がり動作と椅子の高さの関係について検討したので報告する.
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