Japanese
English
特集 リハビリテーションと臨床心理
認知症
Dementia and psychological approach.
緑川 晶
1,2
Akira Midorikawa
1,2
1中央大学文学部人文社会学科心理学専攻
2昭和大学医学部内科学講座神経内科学部門
1Department of Psychology, Faculty of Letters, Chuo University
2Department of Neurology, Showa University School of Medicine
キーワード:
周辺症状
,
心理教育
Keyword:
周辺症状
,
心理教育
pp.745-748
発行日 2010年8月10日
Published Date 2010/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101829
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はじめに
認知症患者の介護で問題となるのは,記憶障害や見当識障害などの認知症本来の症状である中核症状よりも,妄想などの精神症状や徘徊などの問題行動といった周辺症状註)であると言われている1).中核症状への介入には限界があるが,周辺症状に対しては介入が可能であり,特に家族を中心とした周囲の対応が重要である2).本稿ではこの点を中心に,認知症を対象とした臨床心理的な活動の諸側面について述べたい.
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