特集 “思春期内科”―大人でも子どもでもない患者を診る
[Chapter 2] 思春期に発症しうる疾患
統合失調症
-児童青年期の統合失調症とその周辺の精神症状
深津 英希
1
,
藤田 純一
1
1横浜市立大学 精神医学教室
キーワード:
統合失調症
,
児童青年期
,
周辺症状
,
精神病症状
Keyword:
統合失調症
,
児童青年期
,
周辺症状
,
精神病症状
pp.406-408
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_406
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▪統合失調症を中心とする精神病性障害は主に青年~成人期にかけて発症する疾患であるが,児童青年期の標準的な治療指針は正確に定まっていない.
▪症状が顕在化する前に,非特異的な症状を呈する時期があるが,正確な診断には一定期間の精神病症状の評価が必要であり,安易な診断や治療介入には注意が必要である.
▪一方で,治療開始の時期が遅くなるほど予後は不良になるため,適切なタイミングで治療介入が行えるよう慎重に対応する必要がある.
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